第11話 騰根とんこん (上) 縁結びの神として有名な神女閣を訪れた桃夭たち。雷神との結縁を願う桃夭は、蠱師のおばあさんから蠱母が作った薬を売りつけられそうになるが、一文無しのため叩き出されたところを露店を営む老夫婦に助けられ、久しぶりの食事にありつくのだった。そして、老婦から、地主の甄けん家の娘の話を聞かされる。彼女は気立てのよい優しい娘なのだが、火事で負った顔の火傷のせいで年頃になっても良縁に恵まれないというのだ。