第3話 漱金そうきん (上) 桃夭と磨牙たちは、桃夭の友人である葉逢君が営む元宝堂を訪れた。葉から、ある妖怪を助けてほしいとの依頼があったからだ。葉は桃夭たちにその妖怪を救う訳を語り始める。それはこんな話だった。2年前の大晦日、朱小宝という男が店に現れ、身体の悪い母のために折り紙の蝶を作ってもらいたい、そして代金は金きんで支払うというのだ。親孝行のためと思い快諾した葉だったが、その後、小宝はたびたび店を訪れるようになっていった...。