第4話 漱金そうきん (下) 瀕死の漱金鳥を診た桃夭は、葉に「老衰だから治せない」と言い放つ。それでも食い下がる葉に対し桃夭が、助けるには漱金鳥に何があったのか自分の口で語る必要があると伝えると、漱金鳥は自身の過去を語りだした。自分は金きんを吐き出す鳥で、長年にわたり人々から吉祥だと言われてきたが、自分がもたらしたものは争いと死ばかりだった。しかしある日、貧しくも温かく明るい、それまで目にしたことのない家族と出会い、そこで暮らすことにしたと・・・。