第5話 蜉蝣かげろう (上) 未晴湖の近くの賭博場で有り金をすってしまった桃夭と磨牙。支配人から、払う金がないなら湖畔の好喫館で3日間皿洗いをするよう命じられる。しぶしぶ承諾する2人だったが、ちょうどそこは桃夭が診察の依頼を受けていた人狼の郎ろうの家だった。年老いてもう先の長くない郎は、死ぬ前にどうしても弔いたい女性がいると言い、自らの生い立ちと彼女に出会った若いころの苦労話を語り始めるのだが・・・。